#31 僕たちは思い込みの世界を生きている

こんにちは、あき(@akihito_kobe)です。
オーストラリアのシドニーより、お届けしております。

本日は、僕たちが生きる世界はそのほとんどが思い込みだ、というお話をします。

僕は普段から、YouTubeや音声配信アプリなどで毎日最低でも3時間以上、音声学習をしています。多いときだと6-8時間くらい。

とくに理解が難しい内容に関しては、同じものを何回も何回も聞き返すときもあります。

そこで最近僕がすごく印象に残ったお話が、YouTubeにあがっていた元陸上選手の為末大さんの講演です。

為末さんが執筆された『限界の正体』という本を基軸に、講演は進んでいきます。そこで為末さんは、人は概ねを幻の中に生きている、とおっしゃられています。

その一例として、こんなことに言及されていました。

陸上競技において、100m 10秒の壁というのは、人間が10進数を基本に生きているから存在する。もし9進数を基本に生きていたら、それは9秒の壁になる。

つまり100m 10秒を突破できなかった選手が9秒台を達成できたとき、それは身体能力の向上から来るものではなく、身体のバランスがほんの少しだけ調整された結果にすぎない。

これ、結構衝撃でした。考えてみればそうですよね。僕たちは10進数の世界に生きています。

僕は先日、遂に30歳になりました。三十路といえば、人生の大台です。もうこれ以上自分の人生に言い訳ができない、30代をいかに過ごすかで将来が変わる、そんなふうに感じていました。

しかしこれもよく考えてみれば、10進数の世界だから成り立つ話ですね。

たとえばもし僕たちが9進数の世界に生きていたなら、僕の人生の大台というは3年前に、つまり27歳のときに訪れていたはずです。

もし世界の基準が11進数なら、3年後の33歳が人生の大台なわけです。

人生100年時代、なんて言葉もそうですね。

収入に関しても言えるでしょう。たとえば月収100万円を目指したり、年収1,000万円を夢見たり。

これがもし9進数なら、目指すべきは月収90万円、もしくは年収900万円になることでしょう。

よくよく考えてみれば、年収1,000万円などという言葉は、海外に出ると年収10万ドルといった基準に変わります。

そして10万ドルというのは、米ドルなら約1,100万円、豪ドルなら約800万円といった具合に、為替や物価によって大きくブレてしまいます。

しかしやはり僕たちは、キリの良い数字を目指します。そしてそれが基準だと信じて疑わず、日々の行動に落とし込んでいきます。

なんだかすごい話です。N進数という基準が変わるだけで、思考や行動、身体能力にまで影響を与える可能性があるということですね。

人は思い込みの世界を生きていて、そこに確実な物事は存在しないというのは、ニーチェ哲学に通じるところがありますね。というかニーチェそのものです。

為末さんは陸上競技を例にお話されていましたが、こういったことは僕たちの日常生活の全てに当てはまるのだと思いました。

シドニーではコロナウイルスによる規制が更に強化され、多くのビジネスに影響を与えています。僕にとっても、会社を設立した直後のクラスター、それも変異種によるものなので、なかなか考えることが多いです。

しかしこれも、結局は思い込み次第でどうにかなるということです。変えられないことは仕方ないので、色々と多面的に捉える努力をしつつ、やるべきことを愚直に継続していこうと思います。

ということで、本日は『僕たちは思い込みの世界を生きている』というお話でした。

為末さんの講演、1時間20分という長尺ですが、ご興味がある方はぜひ一度ごらんください。必ず、僕たち個人の実生活に多くリンクする部分があるはずです。

あき