ワーホリにおけるローカルジョブの探し方 【日豪サイトは意外とアリです】

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こんにちは、あき(@akihito_kobe)です。
オーストラリアのシドニーにあるTAFE NSWにて、Web開発を専攻しています。
オンライン授業は今期末までの予定でしたが、これがWeb科においては今年末まで延長されることが決まりました。今年末で学校を卒業する僕はつまり、このまま卒業まで学校に行くことがなくなった、ということです。
リモート授業でも問題ないことが色んな面から証明された訳ですが、今後予定を立てないことには誰とも会えなくなってしまいました。さすがにこれは寂しいですが、仕方ないですね。しっかりと耐えて、自宅で生産性高く学び続けようと思います。
さて、今回はワーホリビザでシドニーのローカル環境で働き続け、英語力も経済力もそこそこ伸ばした僕が、実際に仕事を見つけた方法や、その際の注意点などを解説していきます。
シドニーでの実体験を基にお話していきますが、他の地域や他の国へ行かれる方にも参考にしていただけるかと思います。
以下は昨日の僕のツイートです。
【オーストラリアでの職探し】
☑️ネットで探す (Gumtree, Seekなど)
☑️求人関係なくレジュメを配る
✅日豪サイト恐らく上記が一般的ですが、意外と僕は日豪サイトでした。
ローカルを探してたけど、一応日豪サイトも見てた感じ。結果、最高の職場に採用してもらえた。
日豪にも良い仕事はある😌
— あき (AKI) 🇦🇺英語×プログラミング👨💻 シドニーTAFEでIT専攻 (@akihito_kobe) May 28, 2020
英語力も経済力も伸ばした僕ですが、その仕事を見つけたのは意外と日豪サイトでした。この記事を読めば、仕事探しの具体的な方法や日豪サイトでの良い職場の見分け方、注意するべきことなどがある程度分かるようになるかと思います。

ワーホリにおけるローカルジョブの探し方
【日豪サイトは意外とアリです】
まず初めに、僕はオーストラリアで以下の3つの仕事を経験しました。
- ドライクリーニングのお店(Sydney)
- 羊肉・毛皮処理工場(Dubbo)
- UberX タクシー運転手(Sydney)
オーストラリアに到着して初めてゲットした仕事がクリーニング屋さんです。ここを見つけた方法は、意外と日豪サイトでした。しかし実際に、僕はここで英語力や経済力を大きく伸ばすことができました。
ボスが日本人、同僚は多国籍、お客さんはオーストラリア人といった感じです。学生ビザに切り替えた今でも働き続けています。
今回はこの点についてフォーカスしつつ、解説していきます。
『ローカルジョブ』の定義
ここで一旦、『ローカルジョブとは何か』を整理しておきましょう。僕たち外国人にとって、オーストラリアでのお仕事は大きく2つに分けられます。『キャッシュジョブ』と『ローカルジョブ』ですね。
本記事内では、この2つを以下のように定義することにします。大まかな概要をまとめます。
キャッシュジョブ
最低賃金を下回ることが多い。
銀行を通して振り込むと最低賃金を下回っていることがバレるため、痕跡を残さないよう給料はキャッシュで支払われる。この場合、税金や積立年金は支払われない。つまり違法。
日本人オーナーが日本人従業員で固めているよな日本食レストランに多く、つまりは英語を使わなくてもよい・もしくは英語力の有無が問われない職場であることが多い。
ローカルジョブ
もちろん合法。オーストラリアの最低賃金を遵守するため、給料は高め。総支給から税金・積立年金が差し引かれて、銀行口座に振り込まれる。
当然英語環境で働くことになるので、求めらえる英語力は割と高め。その分、働き始めると英語力も向上しやすい。
僕の職場はボスが日本人なので、『ローカルジョブじゃない』と言われてしまうかもしれません。しかし、ここではボスの国籍などは関係なく、あくまで『合法であるか・英語環境であるか』で考えていきたいと思います。
(ちなみにキャッシュジョブというのは、日本人向けだけでなく、一部ほかの国籍の人たちに対しても存在しています。たとえば、韓国人オーナーの韓国料理店やイタリア人オーナーのイタリアンレストランなど。)

日豪サイトでのローカルジョブの探し方
オーストラリアには、いくつかの有名な日豪サイトがあります。日豪サイトとはつまり、現地日本人に向けたウェブサイトのことで、日本人向けの求人や物件などが掲載されています。
代表的な日豪サイトは以下のとおり。
日豪サイトには、多くのキャッシュジョブが掲載されているのが現状です。ですのでローカルジョブを探したい方は、日豪サイトを除外して仕事探しをする人たちも少なくありません。
実際は僕もけっこう日豪サイトは避けていたのですが、なんとなくザックリとはチェックしていました。しかし、そのなんとなくチェックしていた中でも、少しだけ条件を絞っていました。その具体的な方法がこちら。
応募要件【英語力:Upper-Intermediate以上】
オーストラリアの語学学校では、大体が以下の5段階でレベル分けされています。そして求人の中で書かれている必要な英語力も、これを目安にしている場合が多いです。
Advanced
Upper-Intermediate
Intermediate
Pre-Intermediate
Elementary
さて、具体的な探し方はタイトルのとおり、応募要件を【Upper-Intermediate以上】に絞ることです。日豪サイトでの求人には、ほとんどの場合で必要な英語力が記載されています。
ここで必要な英語力が上から2番目の『Upper-Intermediate以上』である場合、仕事でたくさんの英語を使うことが推測できます。
ぶっちゃけ日豪サイトでは『英語力がない方でも安心!』や、『英語力を伸ばすには最適な環境です! (必要な英語力:初級)』などといった求人が多いです。この辺りは、非常に多い分母をターゲットにしているため、恐らくキャッシュジョブである可能性が高いです。
そんな中で高い英語力を要する仕事を探せば、かなりの件数を絞ることができます。

注意するべき怪しい求人
先ほど書いたような、「英語を伸ばすのに最適な職場なのに、求められる英語力が初級である」など、よく分からない求人も多いです。これは『英語は勉強してないけど、仕事では英語を使いたい』といった人がターゲットなので、避けた方が吉です。
とくにオーストラリアに来たばかりで右も左も分からない状況では、違法労働であるにも関わらず、うまく言いくるめられたりしてしまう人たちもいます。
また『世界中どこでも稼げる在宅勤務! 英語力は問いません!』というような、明らかなマルチも存在しています。ビジネスモデルやプランの概要を明かしていない在宅勤務系の求人は要注意です。(だいたい説明文が「SNSで稼ぐ!」などと書かれており、それ以外の解説はほとんどなし。)
もしくは、やたらと給料の高いマッサージ店の女性向け求人などは、その実態が風俗店だったりすることもあるようなので、女性の方はとくにこの点お気をつけ下さい。
日豪サイトにローカル求人が載る理由
僕の職場はかなり英語環境なので、そもそも日本人を雇わなくてもいいんじゃないか? と思って、ボスに尋ねたことがあります。するとボスは、こんな理由を教えてくれました。
本当は英語ネイティブのオーストラリア人や、高い英語力があるヨーロッパ人の方がいいのかもしれない。実は前にそういう人たちを雇っていたこともあるけど、その多くは日本人より遅刻や無断欠勤が多かったり、言われたことを守らなかったりすることがあった。
やっぱり日本人は時間や指示をしっかり守ってくれるから、日豪サイトにも求人を出している。
なるほど、と思いました。厳しい環境で育った日本人の性格が買われていますね。
もちろん日本人以外がダメなんてことはありません。僕の同僚はベトナム人・トルコ人・タイ人・インド人ですが、みんな真面目でプライドを持ち、しかし陽気で明るい素敵な人たちです。(以前は韓国人やイギリス人も働いていました。)時間厳守であることは言うまでもありません。
とはいえ、勤勉な日本人の性格は仕事をする上でかなり優位です。ですので、日豪サイトで仕事を探すことは大いにありだと思います。

面接での注意点【謙虚さは不要】
もうお気づきかと思いますが、英語を使ってローカルジョブをゲットするには、やはり英語力は必須です。以前に英語力の伸ばし方などを記事にまとめたので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
さて、面接時の注意点として、意識しておくべきことがあります。それは、『謙遜さは捨てる』ということです。
とくに日本人は普段から謙虚になるよう教えられてきたので、『いえいえ、僕なんて』と言ってしまいがちです。しかしこれは、海外では時として完全に逆効果です。
場合にもよりますが、自信のない人と捉えられてしまいます。たとえば面接では、以下のようなことを言う必要はありません。
英語力に自信はないけど、がんばります。
接客できるか不安ですが、一生懸命やります。
この場合は、いくら英語力に不安があったとしても『英語は問題ありません。一生懸命がんばります。』と言っておけばいいです。自信がなかったり不安がある人を、お金を払って雇うメリットはとくにないので、自分にとってネガティブな情報は言わなくてOKです。
自信があろうとなかろうと、いくら英語力を伸ばしてきたとしても、実際に仕事をすると最初はかなりキツいです。
お金をもらって仕事をすると、発言に責任が伴います。お金を払って学んでいた学校とはまるで環境が変わります。そんな環境に初めて飛び込めば、最初は間違いなく苦労します。しかし、それは必要なストレスなので、乗り越える他ありません。
採用されてからの心配事は、採用されてから悩めばいいです。まずは採用されることが第一なので、謙遜したり自分を卑下する必要はとくにないです。あまり傲慢になったり嘘をつくのは良くないですが、少し誇張するくらいなら問題ないですよ。

まとめ
少し長めの記事になってしまいましたが、仕事探しのコツや注意点などがお分かりいただけたかと思います。
もちろん他にも、レジュメを配ったり友人から紹介してもらうなど、方法は多数あります。
とくにこれからは、コロナが終息して雇用が再開されたとしても、仕事探しの難易度が増すことは容易に想像できます。しっかりと事前に学習をして、英語力を必要とする職場に応募できるよう。また、チャンスが巡ってきたときにそれを掴めるよう、準備を整えておきましょう😌