#59 バンドマンのお金事情

こんにちは、あき(@akihito_kobe)です。
オーストラリアのシドニーより、お届けしております。

今日は少し今までと毛色を変えて、バンドマンのお金事情についてお話します。特に、バンドマンが貧乏な理由です。

僕は20歳~26歳まで、日本でプロミュージシャンを目指すフリーターバンドマンでした。基本的にソロでの活動が主で、バンドはたまにやる位でしたけどね。

みなさんは『彼氏にしてはいけない3B』というのをご存じでしょうか? 美容師・バーテンダー・バンドマンです。

これらは収入が安定せず、かつ時間の融通が利かないので、付き合ってはダメだとよく言われます。そしてバンドマンは、その筆頭だと思います。

バンドマンが貧乏な理由、今回は三つに絞ってお話をします。

1. フリーターである

基本的にプロを目指すアマチュアは、フリーターです。フリーターはお金がありません。僕も、時給820円くらいでコンビニバイトをしていました。最後の方は上がりましたが、それでも850円くらいだった気がします。

地域などにもよりますが、僕が住んでいた神戸だと、アルバイトだと恐らく高くても時給1,000円ちょっとだと思います。つまり、お金がないです。

2. 高い楽器を買いがち

フリーターで給料が安いにもかかわらず、バンドマンは高い楽器を買いがちです。僕も、30万円するGibsonのアコースティックギターや、同じく30万円のTaylor製エレキギターなどを持っています。

他にも、10万円前後のギターを数本持っています。(そのおおむねは日本に置いてきました。)

時給800円台で30万円のギターを2本買うというのは、今考えると結構やばいです。しかし、当時はそれが普通でした。

大体どこの楽器屋さんも、高い楽器をお金がないフリーターに売りつけるわけなので、色々と施策がなされています。たとえば、『分割36回まで金利手数料無料』などです。

僕のGibsonも、36回払いで購入しました。30万円のギターと聞くとすごく高く感じますが、月8,400円のギターと聞くと、割といけちゃうんです。怖いですね。

そしてもうひとつ恐ろしいのが、それがバンドマンの世界では常識だということです。僕の30万円なんて安い方で、周りには50万円や70万円のギターを所持している人たちもいました。当然、長期のローンを組むわけです。

以前どこかで『狭いコミュニティ内で生きることのリスク』についてお話した記憶がありますが、まさにこれです。

バンドマンの世界で生活をし、外の世界との対話を怠ると、自分が生きる世界の常識が自分の価値観になってしまいます。

今もし自分の給料が時給800円台なら、30万円のローンは確実に組みません。しかし当時はそれでOKだったので、結構恐ろしいですね。

3. 出演ノルマを払いがち

ライブに出演する際、特にライブハウスに絞って言えば、大体どこの会場も出演ノルマというものが課せられます。

たとえば僕のようなソロミュージシャンの場合、『1,500円のチケットを10枚売ってきてね』と言われます。つまり、出演料は15,000円ということです。

もしお客さんを3人しか呼べなかった場合、15,000円 – 4,500円、つまり10,500円をライブハウス側に支払わなければなりません。

これは会場によってもバンドによっても金額が変わりますが、概ねこのようなシステムで回っています。

そして集客力の無いアマチュアミュージシャンは、だいたいこのノルマを、大きな割合で負担しています。

ということで本日は、バンドマンが貧乏な理由についてお話しました。どれも僕の実体験です。

今思い返すと、すごい世界です。それでも、真剣に音楽をやっていたことはかけがえのない、僕の大切な人生の時間でした。

これ以外にもお金がない理由はたくさんあるので、その辺も次回以降、どこかでお話していこうと思います。

僕は今日から、シドニーでの通学が再開です。久々のキャンパスライフ、楽しんできます😌

あき