#36 僕の大好きな映画【My Sister’s Keeper】

こんにちは、あき(@akihito_kobe)です。
オーストラリアのシドニーより、お届けしております。

本日は、僕の大好きな映画『私の中のあなた』を紹介します。デザイナーベイビーを題材にした、2009年の映画です。原題は、My Sister’s Keeper。

フィッツジェラルド家の娘ケイトは、重度の白血病を患っています。彼女を救う方法は骨髄移植しかありませんが、しかしドナーが見つかりません。

ケイトには、ドナーが見つかるまで待つ時間さえ残されていません。そこで受精卵の段階で遺伝子操作を行い、HLAが100%の確率で適合するデザイナーベイビーを作る、という案が浮上します。

そこで生まれたのが、妹のアナです。姉を救うために生まれてきた、ドナー専用のデザイナーベイビーです。

アナは生まれた瞬間から姉ケイトのために、たくさんの検査や手術、移植などを繰り返してきました。しかしアナが11歳になり、腎臓の提供を求められたときに、アナはこれを拒んで弁護士を立て、『医療処置の拒否』として両親を訴えます。

これがざっくりとした物語の始まりです。アナはあるとき、自分が偶然生まれたのではなく、『姉のドナーになるために作られた』存在であることに気付くんですね。

そうすると、こんな疑問が湧いてきます。『ケイトが病気じゃなかったら、私は生まれてこなかったの?』

しかし現実として、アナはこの世に生を受けた。アナは自分の選択で、自分の人生を生きたい。そう思って追い詰められたアナは、弁護士を立てて法的に医療処置を拒否します。

この物語は、デザイナーベイビーという倫理的に難しい問題へダイレクトに触れています。

アナは遺伝子操作で作られましたが、両親はそれでもアナを一人の娘として愛しています。アナが拒否をしているのは姉ケイトではなく、あくまで医療処置です。アナは、姉ケイトのことが大好きで仕方ありません。

そしてケイトは、自分が家族全員の注目を奪ってしまったことによる罪悪感を感じています。

デザイナーベイビーなんて作らずに、ケイトの死を自然に任せた方が良かったのか。遺伝子操作をした時点で、妹が両親を訴えることは決まっていたのだろうか。

答えが出ない問題ですが、この映画の登場人物全員に感情移入できてしまいます。全てにおいて命が関わる究極の選択です。それが倫理観に問われます。

みんな正解な気もするし、そうじゃない気もする。色んなことが頭をめぐり、この映画を見ると毎回少し泣いてしまします。

もしみなさんお時間があればぜひ、見てみてください。非常に重たいテーマを扱っていますが、すごく心に残る作品です。


あき